確認されたサル痘患者は978人、多い州はサンパウロ2022年07月28日 19:17

 ブラジルのメディアによると、世界保健機関(WHO)が「世界保健緊急事態」に指定したサル痘患者が27日現在、ブラジルに978人確認されていると保健省が発表しました。サル痘ウイルスによる死亡率は通常3〜6%で、発症しても軽症の人が多いと言われます。

 サル痘患者が多いのはサンパウロ州が一番多く744人、次いでリオデジャネイロ州が117人、ミナスジェライス州 が44人で3番目です。あとはパラナ州 が19人、ゴイアス州が13人で、バイア州など10州で一桁の患者が確認されています。

 23日にWHOがサル痘を「世界保健緊急事態」に指定したため、世界中の保健機関が予防措置を強化することになります。病気治療への投資が拡大され、とくに不足しているワクチンの確保が急がれます。現在、この種の健康上の緊急事態はコロナウイルスとポリオ撲滅活動の2つしかありませんでした。

 WHOは、サル痘の報告例の多くが男性と性交渉を持つ男性の間で発生しているとしながらも、この病気にかかるリスクは「ある特定のグループだけに限定されるものではない」と一般市民への注意喚起も行っています。