労働市場で差別される黒人女性2022年07月26日 12:59

 ブラジルのメディアによると、ゼツリオ・バルガス財団(FGV)は「全米黒人女性の日」の25日、黒人女性の労働市場への参加状況調査結果を発表しました。それによると、4880万人の労働年齢の黒人女性のうち、労働市場で活用されているのはわずか半数で、給料は黒人以外の女性や男性よりも低いとしています。

 FGV調査で、雇用市場で黒人女性の半数しか仕事に就けず、しかも低賃金で劣悪な環境下に置かれていることが明らかになりました。活動家たちは「構造的人種差別が、雇用市場での黒人にとって最大の障害だ」と指摘します。経済学者も「一般論として、労働市場での黒人女性はより脆弱なグループだ」と話しています。

 調査では、今年1月から3月にかけて約4900万人の労働年齢の黒人女性のうち、働いているのは半数(51.2%)に過ぎません。白人と黄色人種の男性は72.2%が働いています。黒人女性は、人種の問題とジェンダーの不平等という2つの社会問題に直面しています。