リオで犯罪組織と銃撃戦、18人死亡2022年07月22日 10:44

 ブラジルのメディアによると、市民警察と軍警察は21日、リオデジャネイロ北部のコンプレクソ・ド・アレマンで、車上荒らし、車両窃盗、銀行強盗を繰り返していた犯罪者グループの一斉摘発を行いました。この作戦で容疑者16人と軍警察官1人、車にはねられた女性1人の計18人が死亡しました。この摘発は、リオの歴史上、4番目に死者の多い警察活動になりました。

 警察によると、容疑者の中には警察官や軍人の制服に似た制服を着た者もいました。市民警察は記者団に、「今回の警察の行動に対して批判や苦情があれば調査するが、彼らは麻薬も扱う犯罪者で、警察を標的にすることを選び、攻撃してきた」と説明しました。この作戦で警察は400人を動員し、ヘリコプター4機、装甲車10台を使用しました。

 現場を目撃した住民は、「激しい銃撃戦があり、ヘリコプターに対する炸裂音もあった」と述べ、警察は「警察隊が現場に到着したときに火のついたバリケード内から、一方的に攻撃してきた」と状況を説明しています。作戦中にバスの乗客は、流れ弾を避けるため床に身を投げ出していたといいます。

 この摘発で警察は4人を逮捕した他、50口径機関銃(ヘリコプターを撃墜できる)、ライフル4丁、ピストル2丁、48台のバイクを押収しました。公安部門によると、「このグループはクアティス、ニテロイ、バイシャダフルミネンセ地域で金融機関強盗や貨物の窃盗などに手を染めていた」としています。