敵対するPLとPTが同盟2022年07月23日 14:44

 ブラジルのメディアによると、大統領選挙で敵対しているボルソナロ大統領支持のPL(自由党)とルーラ元大統領支持のPT(労働者党)両党が、アマパ州知事選では同じ候補を支持するという、奇妙な二重構造を呈しています。大統領選挙では考えられない事態で、各州の中でPLとPTが同盟を結ぶ唯一の州といえます。

 アマパ州知事選に出馬しているのはクレシオ元マカパ市長(連帯 SD)で、同州にはPL、PTの支持者が集結、クレシオ候補支持を訴えています。同候補を支持しているのは両党の他にシロ氏支持のPDT(民主労働党)など7党も支持を表明、まさに支持合戦の様相です。当のクレシオ氏は21日現在、大統領選で誰を支持するかは明らかにしていません。

 クレシオ氏の選挙キャンペーンを行っている広報担当者は「10政党が支持を表明している。国の立場を考慮することなく、アマパ州独自の政策をを中心に交渉した結果だ」と話しています。広報担当者はまた、「大統領候補で政策的に近いのはルーラだ」と述べ、ルーラ支持に近づきつつあること示唆しました。

 アマパ州のPL代表は「我々は連帯の候補を支援しているだけで、PTと同盟したわけではない」と強調しました。