アマゾンの森林破壊が急速に進む2021年04月20日 11:39

 ブラジルのメディア19日の報道によると、NGOイマゾンの調べで急速にアマゾンの森林破壊が進んでいることが判りました。今年3月の調べによると、この10年間で810㎢の森林が消失しました。森林破壊は昨年3月と比べ2倍以上になっています。

 通常、アマゾンで最も雨の多い3月は森林伐採に適さないため伐採の速度は落ちますが、今年は破壊の進行が止まっていません。焼失面積はゴイアス州州都ゴイアニア市(人口150万人でブラジル10番目の都市、面積789㎢ )よりも広い面積です。

 アマゾンの小さな集落の一つは1月には全く破壊が見られなかったのに、2か月後には約2,000のフットボール競技場が作れる広さで森林が破壊されていました。NGOイマゾンも驚くほどのスピードで破壊が進んでいたのです。

 同NGOは「土地有権がハッキリしていない公有林の地域を中心に大規模な森林伐採が進んでいる」と話し、「森林を伐採には高価な重機が必要だ。森林破壊者の目的は、土地を分割・販売することで高収入を得ようとする不動産投機にある」と指摘しています。

 アマゾナス環境事務局は、環境犯罪を取り締まるチームを現地に派遣、森林破壊防止策に取り組んでいると語り、環境省もアマゾン評議会の話し合い次第で取り締まりを強化するとしています。