連邦政府、最低賃金1,147レアルを提案2021年04月16日 15:32

 ブラジルのメディアによると、経済省は15日、連邦政府が議会に送る2022年の最低賃金案を1,147レアル(約40,502円)と発表しました。承認されれば、現在の最低賃金より47レアル(約1,660円)増額することになります。

 今回の政府案は、現在の最低賃金が適切かどうかを考えて提案されたものではなく、インフレ分を埋めるだけの数字です。2021年の最低賃金は 1,100レアルでしたが、物価の値上がり分を埋められませんでした。政府は5.26%上昇させる調整をしたものの、消費者物価指数は5.45%上昇しており、調整するなら 1,101.95レアルにするべきでした。

 ブラジル憲法は、「最低賃金は少なくとも前年の全国消費者物価指数の変動に合わせ修正されなければならない」と規定しています。