サンパウロ州、コロナ規制緩和2021年04月10日 11:28

 ブラジルのメディアによると、サンパウロ州はコロナ抑制策として3月15日から最も厳しい規制措置を実施していましたが、11日に終了し、12日から一段階緩やかな規制に戻ります。具体的には、公立および私立の学校での対面授業が再開され、生活に不可欠なサービス、プロスポーツ大会も再開されます。ただし、再開には市役所の許可が必要で、この措置は18日まで続きます。

 サンパウロ州のコロナによる死者は8万人を超えています。国内の州で11番目に多い死者数です。こうした中で州政府は、検察庁とサンパウロサッカー連盟が作成した議定書を受け入れ、パウリスタ選手権の再開を許可しました。

 サンパウロ州は対面の宗教的祝賀会、バー、レストラン、ジム、美容院の営業は引き続き禁止します。交通規制も続行され、健康監視員や警察で組織された機動監視隊の監視は続きます。これが解除されるのは、州の集中治療室(ICU)入院率が低下したときですが、現在、入院率は88%の高水準にあります。

 死者数が多いのにもかかわらずドリア州知事が一部緩和に踏み切るのは「政策に柔軟性を持たせ、生活に不可欠と見なされる一部の機能を可能にするため」と説明しています。