コロナ死遺体の埋葬を特定墓地に集中2021年04月06日 10:46

 ブラジルのメディアによると、サンパウロ市は5日、新型コロナによる死者が激増、同市内の各墓地へラバラに埋葬されているのを中止、市内二つの墓地とサンルイスとイタケラの墓地へ集中的に埋葬すると発表しました。遺体からの感染を防ぐための措置、としています。

 サンパウロ市では1日に419件の埋葬という新記録を更新したのを受け、2020年に施行された緊急時対応計画に沿って、埋葬、車両、石碑の増設などの規制措置を実施し始めました。同市は「1日500件を超えてきたら、すべての墓地を閉鎖、2つの墓地(ビラフォルモーザ 1と2)とサンルイスに集中させる。こうした対策はコロナ以外でも実施済みだ」と説明しています。

 サンパウロ市の埋葬は現在、すでにいくつかの墓地に集中し始めています。同市は 遺体の搬送、埋葬に補助金を出していますが、その適用を受けるためにはビラフォルモーザ1と2、サンルイス、イタケラの墓地に埋葬する必要があるためです。

 葬儀関係者は、コロナで死亡した遺体の取扱いは、「慣れた人でないと作業手順が判らず、墓地の前には長い行列ができ、ウイルス拡散の原因になる」と指摘しています。

 サンパウロ市はコロナワクチン接種の優先順位を、墓掘り人、火葬場、葬儀車両の運転手などに拡大、コロナウイルスの患者を直接扱う専門家に組み入れています。