飛行機代の上昇でバス利用者が増加2023年05月20日 01:06

 ブラジルのメディア19日付によると、リオーサンパウロ間の航空運賃が40%も高くなり、乗客が飛行機からバスに乗り換えています。国立民間航空局の調べでは、航空券の平均価格は2022年に過去最高を記録後も上昇が続き、リオーサンパウロ間は2012年以来、最高値になっています。

 リオからサンパウロへの平均チケット代は、2019年から2022年にかけて405レアルから569レアルへと40%上昇しました。サンパウロからリオへは37%上昇しています。こうしたことからリオーサンパウロ間はブラジルで最も忙しい路線にもかかわらず、利用者が2019年と比較して27%減少し、逆にバスの利用者が27%増加しています。

 バス利用に切り替えた学生は「今までリオからサンパウロへはバスで行ったことはなかった。以前は、バス料金と飛行機の差は100レアル程度だった。でも、いまの飛行機は800レアルという異様な値段だ。以前ならこの料金だとフォルタレザまで行けた」と、航空券の上昇に困惑の体です。

 現在、リオーサンパウロ間のバス料金は100レアル程度、飛行機は1,000レアルを超えることもあると言います。ビジネスウーマンは「航空券はとても高価で、バスのチケットは手頃だ。バスは6時間も掛かって疲れるけど、それだけの価値がある」と話しています。