ルーラ大統領に英国王がアマゾン保護で言及2023年05月07日 16:58

 ブラジルのメディアによると、英国王チャールズ3世の戴冠式に出席したルーラ大統領は6日、国王と戴冠式祝賀会で交わした短い会話の内容を明らかにしました。大統領によると、アマゾンを保護するするようにという内容だったといいます。翌7日、大統領はリシ・スナク英首相と会談しましたが、その席で首相は「アマゾン基金に5億レアルを寄付する」と伝えました。

 ルーラ大統領は、「自国の森林を破壊してしまった豊かな国々は、環境保全に協力する必要がある」と述べ、「先進各国は、二酸化炭素の排出という負債を抱えている。そのため森林を保全できるように、その負債を支払いながら、資源を保つ必要がある」と指摘しました。

 大統領は、「各国はそのためにCOP15で1,000億レアル基金を約束したが、それが一向に履行されない」と語り、UAE(アラブ首長国連邦)で11月30日から12月12日まで開催予定のCOP28に出席、「パリ協定で規定された年間1000億レアルの送金を要求する」と語りました。大統領は、8月にアマゾンの森林を一部所有する国々の首脳と会談し、この地域を保全する方法について一緒に考えたいとしています。

 ルーラ大統領はイギリスで、英国首脳との会談のほか、ドイツ、イスラエル、アイルランド、韓国各首脳と会談しました。