連邦副議長の当選取り消し2023年05月17日 15:58

 ブラジルのメディアによると、上級選挙裁判所は16日、全会一致でデルタ・ダラニョール連邦副議長の立候補記録を取り消し、その結果、昨年10月の選挙で344,000票を獲得して当選していましたが、それが取り消されることになりました。同氏は、パラナ州検察庁でラバ・ジャト(政界の汚職問題)対策本部のコーディネーターを務めていました。

 裁判所は「内部懲戒手続きに応じながら検察官の地位からの辞職を求めたことは不正行為にあたる」と指摘し、「法律では、処罰を逃れるために辞任した者の立候補は禁止されている」と説明します。ただ、今回の決定について、「ダラニョール氏が政治家として不適格であることを意味しない。出馬が認められなかったので、彼は当選を取り消された。しかし、次の選挙には出馬できる」としています。

 今回の裁判所の決定にダラニョール氏は「パラナ州の344,000人の声と何百万人ものブラジル人の声が、今夜、法律と正義に反し、封じ込められた。汚職と闘った人々に対する復讐だ」と憤っています。彼の所属する政党ポデモスも、「彼を擁護するためにどのような措置が取れるかを研究し、努力を惜しまない」と述べています。

 今回の決定は希望のブラジル連盟が提出した、「出馬の正当性に疑問がある」とという声を受け、審議されていました。候補者は立候補の登録が行われないと、選挙に出馬できません。