自転車泥棒と間違われリンチを受ける2023年05月08日 01:46

 ブラジルのメディアによると、自転車を盗んだと疑われた男性が住民にリンチされる事件が3日に起き、被害者は病院に入院、治療を受けていましたが、7日、脳死状態になり、保健所は臓器提供の可能性について患者家族の決断を待っています。

 事件が起きたのはサンパウロ近郊の海岸の町グアルジャで、被害に遭ったのはオシル・ビセンテ・ゲデスさん(49歳)です。オシルさんは頭に重傷を負い集中治療室で治療を受けていましたが、7日になって脳死状態になりました。警察の調べによると、自転車の持ち主はオシルさんの知人で、「彼は盗んだわけではない。自転車は貸した」と話し、濡れ衣と分かりました。

 オシルさんが暴行を受けたのは、誰かが「泥棒を捕まえろ」と叫んだためで、警察は誰がそのような悪質な叫びをしたのか、さらに詳しく事実関係を調査しています。