母の日を前に値上げラッシュ2023年05月11日 18:41

 ブラジルのメディア11日付によると、母の日(14日)の贈り物や外出先での食事が2022年より7.2%上昇しました。ブラジル地理統計院のデータをもとにXP社が調査したもので、洋服、アクセサリー、電化製品、化粧品、宝飾品、香水などの商品に加え、外食や宿泊などのサービスも軒並み高くなっています。

 XP社のエコノミストは「新型コロナ流行後の経済活発化で、サービス業の損失回収、賃金やエネルギーコストの上昇、海外での商品価格上昇が、物価高を招いている」と価格上昇の要因を説明します。

 12カ月間の値上がりの主なものを見ると、外食 8.0%、家具 12.4%、婦人服 14,3%、パック旅行 14.2%、香水 13.5%、宿泊 19.0%などで平均上昇率は7.2%になっています。

 エコノミストは「新型コロナ流行期には需要が停滞し、経済の活性化に伴い需要が復活した。各企業はパンデミック中の損をここで取り戻そうとしている」と述べ、外食、観光、航空会社にそうした姿勢が見られると説明します。母親に贈る化粧品や香水の上昇は、ウクライナ戦争に伴う原油や天然ガスの上昇も影響しているといいます。

 ただ、テレビ、ステレオ、コンピューター関連(10.8%低下)、携帯電話(3%低下)などは電子部品の供給状況が改善され、12ヶ月間の価格は低下傾向にあります。