ブラジル望遠

　ブラジルのメディアによると、ポリオ撲滅を目指す全国予防接種キャンペーンが8日、ワクチン接種率の低下を受け始まります。昨年は対象者の70％未満しか接種せず、今年も1回目の接種が必要な子どもたちの半分も接種に行っていません。

　ポリオワクチンは、生後2カ月、4カ月、6カ月で3回接種し、その後4回目の接種を受けます。汎米保健機構は、「ワクチン接種率が95％を超えないと、ポリオが再発する可能性がある」と指摘しています。

　ブラジル感染症学会は「ポリオウィルスは世界中を駆け巡っている。コロナ、サル痘もそうだが、ウィルスがブラジルで今は循環していなくても、再び循環する可能性がある。両親は、子どもが生涯後遺症で苦しむポリオの発症リスクを軽減するのが義務だ｣としています。