新型コロナ騒動を利用した不正横行2020年06月04日 12:33

 ブラジルメディア6日付によると、新型コロナウイルス拡大防止機器の購入で、少なくとも6州で不正が行われました。不正の中身は主に過剰請求です。検察は、入札なしで緊急で行われた契約のため、こうした詐欺まがいの犯罪が起きたとしています。

 当局は、少なくとも6つの州で機器価格を高めに設定、水増しした価格で購入したように見せかけ、差額を流用している疑いを持ち、調査を始めています。

 サンパウロ検察庁によると、4月1日、サンビセンテ刑務所がラテックス製の手袋100ユニットの箱1箱につき25.90レアルで購入していましたが、翌日、同じタイプの手袋をサンパウロ州政府は 34レアル(31%高い)で契約、購入金額は50万レアルを超えていました。検察は不正行為の可能性があるとして、州監査裁判所に調査を要請しています。

 緊急契約と言う異常事態の中、詐欺を思わせる取引が急増、取締当局の調査はブラジル全土に広がっています。サンパウロ検察は、「これは緊急のために起きたことなのか、あるいは悪意が存在しているのか、最終的には監査裁判所が判断することだ」と語っています。

 すでにリオグランデ・ド・スル州では、コロナ感染者増加中に医療関係費を横領したとして14人の容疑者が逮捕されています。同州は1,000個の機器を購入し、そのうち52個が送ってきたものの、患者の使用に耐えるものはありませんでした。この機器購入費用は 3300万レアルでした。

 アマパ州でも、連邦警察が公金の横領で3人を逮捕しました。サンタカタリーナ州でも医療機器不正購入疑惑で捜査が行われ、その最中に保健局長が交代しています。

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