ボルソナロ家元弁護士、横領犯隠匿を認める2020年06月28日 11:43

 ブラジルメディアによると、フラビオ・ボルソナロ上院議員事務所従業員賃金横領容疑で警察に逮捕された同議員元補佐官のファブリシオ・ケイロス容疑者を匿っていたことを否定していたボルソナロ家元弁護士、フレデリック・ワセフ氏は27日までに、ケイロス容疑者を匿っていたとこれまでの証言を訂正しました。

 ケイロス容疑者はサンパウロ州アチバイア市のワセフ弁護士宅で逮捕されたにも関わらず、同弁護士は「家にいたことを知らなかった」と白を切リ、匿っていたことを否定していました。

 ワセフ弁護士はこれまで嘘をついていたことを、「ケイロス容疑者を殺害すると予告する一群が現れ、彼の所在を隠さざるをえなかった」と弁明しています。そしてケイロス容疑者を匿ったことは、「ボルソナロ家には内緒で行い、彼らは何も知らない」とも話しています。

 ケイロス容疑者が逮捕された2日後の20日、サンパウロ市内で彼を見つけた新聞記者に、「私の家にケイロスを隠してはいなかった。何が起こったのかを確かめるため、アチバイアに向かっている」と、匿っていたことを否定していました。

 今になって同弁護士の証言がどんどん変化し始めているのは、警察の追及が核心をついてきたためと見られています。