生活を支える主婦のマスク作り2020年04月11日 12:40

 地元メディアによると、大サンパウロ圏の団体が主婦を雇い入れ、マスク製造を始めています。サンパウロ市南部のヘリオポリスでは63人がマスク製造にあたっていて、そのうちの一人は、「収入で家族を助ける以外に、他の人々が新型コロナに感染するのを防ぐ手助けもしており、やりがいがある」と語っています。

 マスク製造は、1日にマンデッタ保健相が「マスクはコロナウイルスによる感染リスクを低減する」と述べたことから需要が伸び、不足気味になりました。このため民間機関と州政府が支援、各団体が仕事のなくなった主婦を雇い、マスク製造に取り組み始めました。ヘリオポリスでマスク製造の音頭を取るのは、すでに裁縫の仕事を辞めていた66歳の女性です。

 13日からは製造されたマスクの配布が始まります。製造に取り組んでいる女性64人のうち50人は自宅で作業しています。彼女たちの日当は、8時間働いて約100レアル(約2200円)といいます。

 マスク製造は新型コロナの影響で失業、家族を養えなくなった女性に仕事を与え、生活を支援しています。マスク作りに従事している主婦は「人助けをしながら家族も生活がしていける。これは素晴らしい仕事だ」と話しています。