ブラジル望遠

　ブラジルメディアによると、ドルは26日、高値で取引を終え、新興市場の資産に対する投資家の意欲が低下、5.60レアルの水準まで上昇しました。

　米ドルは1.67％上昇し、 5.60レアルになりました。これは昨年の11月4日（ 5.65レアル）以来の高値です。この時ドルは4.03％上昇しました。

　中央銀行は26日、通貨上昇を抑えるためにスポット通貨を売るなど上昇の勢いを抑える対策を取りましたが、ドル上昇の勢いは弱まりませんでした。

　今週のドル高は、米国のインフレと国債の金利上昇が影響したとみられています。またブラジルでは、ペトロブラスの社長人事に大統領が介入するという混乱で、少なからず市場に影響を与えました。ペトロブラスは財政的および政治的リスクが残ることになり、市場は経済が不安定になると受け取ったようです。