サンパウロ市長に転移癌が見つかる2021年02月18日 10:59

 ブラジルメディアによると、サンパウロ市のブルーノ・コバス市長は17日、16日に入院したシリオ・リバネス病院の画像検査で肝臓に新しいしこりが見つかり、化学療法を開始しました。市長は20日まで入院、治療を続けます。

 市長が今回入院したのは、胃と食道の間の噴門にある癌に対する治療の結果を見るためでした。噴門癌の放射線療法は効果をを示し、1月18日に退院、1日からは職務に復帰していました。検査で噴門癌の治療は成果が見られましたが、画像検査で肝臓に新しいしこりが見つかりました。

 病院は、「市長は新しい結節が検出されたにもかかわらず、気分は上々でよく食べ、放射線療法後の体重減少も回復している」と説明しています。担当医師は「検出された腫瘍は生検を受けてないが、市長の病歴から見て癌の可能性が高い」と指摘、放射線療法を開始するとしています。

 コバス市長は、2019年10月23日に丹毒(脚の感染症)で入院しました。丹毒は右脚の深部静脈血栓症(血栓)に発展し、血餅が肺に達する塞栓症を引き起こしていました。血栓を見つけるための検査中に噴門癌が見つかり、今回は肝臓への転移が新たに検出されました。コバス市長は「いつものように克服する自信がある」と述べています。