ファベーラ住民の危機意識は希薄2020年04月10日 11:24

 地元メディア9日付が、リオのファベーラにおける新型コロナウイルスの状況を伝えています。ソーシャルワーカーの一人が、「商業施設は先週再開し、住民は新型コロナを怖がっていないようだ」と話しています。

 住民のこの傾向について、「多くの住民は新型コロナの情報にアクセスできていない。このため彼らは、外出を自粛することの重要性を理解していない。情報伝達の方法を改善する必要がある」と指摘しています。

 そして、「ファベーラでもコロナによる死者が出たという情報が伝わると、マスクをする人が増加した」とも語り、情報を伝えることの大切さを強調しました。

 また、「ボルソナロ大統領が店舗の再開などに触れた後、外出する人々が増加した」と語り、大統領の声明はマンデッタ保健相、WHO当局の意向と矛盾すると述べ、住民はどうしたらいいのか戸惑っているとしています。