ピラシカバ市で暴漢に襲われたバス乗客3人が死亡: ブラジル望遠

　ブラジルのメディアによると、サンパウロ州ピラシカバ市で21日、暴漢がバスの乗客に襲いかかり、3人が死亡、3人が負傷しました。駆けつけた警察官に説得され犯人は投降し、手錠をかけられ、警察官が逮捕、連行しました。

　事件の顚末は目撃者が一部始終を記録し、ネットワーク上で公開しました。映像には、2人の警察官が現場に到着しバスの中にいる犯人を説得する様子や犯人が大きなナイを持ち乗客に襲いかかる姿が記録されています。また、目撃者が警察を呼んでくれと叫んでいる様子も撮影されています。

　警察の調べによると、逮捕された容疑者は無作為に乗客に襲いかかっており、自供の言葉も途切れ途切れで、犯行の動機は特にないようだと話しています。

　事件はバスがピラシカバ市のバスターミナル近くの交差点に差し掛かったときに起きました。一帯の道路は封鎖され、負傷者は移動式救急医療サービスで手当てを受けました。現場の上空には警察のヘリコプターも飛び、騒然とした空気に包まれました。

　ネットの情報によると、ピラシカバ市は38万人ぐらいの人口で、生活および教育水準はサンパウロ州でもトップクラスといわれ、比較的治安の良い街とされています。