コロナ禍で進む首切り2020年10月08日 02:00

 ブラジルメディア7日付によると、ニュースサイトG1は経済省のデータから7,8月の雇用状況を調査し報道しています。それによると、サービスと商業部門はレイオフで失業者が増加、工業と建設業部門は活気が戻りつつあります。7月の失業率は13.8%、失業者数は1,310万人に達しました。

 経済アナリストは「今後、緊急援助の終了と財政の逼迫で、失業率は上昇し続ける。ただ建設関係は2021年末まで上向くだろうが、実績は新型コロナ騒動前の水準に戻るだけだろう」と推定しています。

 また、8月までの1年間、農業と土木建設は順調に推移、従業員の数も増加しています。コロナ禍の影響を強く受けている貿易、外食、観光、輸送関連分野では、厳しい首切りが行われています。

 具体的な職種では「営業担当者とデモンストレーター」の多くが仕事を失くしました。続いて、「ウェイター、バーテンダー、執事、ソムリエ」も仕事が激減しています。観光部門は6カ月で、5万件の施設が閉鎖に追い込まれました。

 レイオフは性別、学歴、年齢によっても差別されており、女性と高校教育しか受けていない人、年齢では50歳から64歳の層がしわ寄せを受けレイオフに遭っています。