ワクチン開発で中国に協力2020年06月12日 02:10

 ブラジルメディアによると、サンパウロ州政府は11日、コロナウイルスのワクチン開発でサンパウロ市内にあるブタンタン研究所と中国の研究所が協力すると発表しました。中国のワクチン開発は最終試験段階にこぎつけていて、ブラジルではボランティアに対しフェーズ3臨床試験を実施することになります。

 このテストが成功すれば、ワクチンを製造する技術がブタンタンに移管され、ワクチンが国内でも生産され、ブラジル人が利用できるようになります。また、技術ライセンス、市場承認、ワクチンマーケティングも供与されます。

 一方、サンパウロ州における11日の新型コロナの死者は283人増加し、合計で10,145人の命が失われました。また、確認感染者は162,520人になりました。サンパウロ州は一部地域で規制緩和の方向にありますが、感染者、死者は増加しており、ワクチンの開発が待たれます。