サンパウロでもコロナ・ウイルス騒ぎ2020年01月31日 11:48

 地元メディアによると、中国湖南省武漢で始まったコロナ・ウイルス騒ぎが、サンパウロ市でも感染疑いの患者が3人出たことで騒ぎが拡大、28日には薬局店頭からマスクが姿を消しました。大手の薬局チェーンでは7日間で50万枚の使い捨て手術用マスクが売れ、各薬局ではマスク在庫ゼロの店が続出しています。

 こうした騒ぎにブラジル感染学会の学者は「ウイルスに対する衛生管理の強化は必要だが、現在、サンパウロでは感染者だ出たと実証されたわけではなく、マスクを着用する必要はない」と騒ぎの沈静化に努めています。

 ただ、30日、北京から中国国際航空でグアルーリョス国際空港に降り立った乗客は、コロナ・ウイルスを防護するマスク着用の姿が目立ちました。市内メーンストリートのパウリスタ大通りを始め、各所で外科用使い捨てマスクを着用した人も多く見られるようになりました。

 また、市内にある中国系社会では中国でマスクが底を着いているという報道を受け、、中国にいる親戚縁者にマスクを送るため箱で購入、送る準備をしています。中国系市民の1人は「出張で中国へ行く人が、友人や親戚に贈り物をするためたくさんのマスクをバッグに詰めていた」と話しています。