レイプと殺人で禁固30年の判決2020年01月10日 11:45

 地元メディアによると、2016年レイプと殺人容疑で逮捕されたウィリー・ゴラヤエブ・ライガー被告(29歳)の公判が9日、サンパウロ市の裁判所で開かれ、禁固30年以上の判決が下されました。判決によると、2016年12月、サンパウロ市東部にあるバールで店長をしていた被告が、当時23歳だったデボラ・ソリアーノ・デ・メロさんをレイプ後に殺害したとしています。

 検察官は公判で、「被告はデボラとコカインを使用したことは覚えているが、殺人を犯した記憶は無い。ただ野球のバットで彼女の頭を殴ったことは認めている」と主張しました。また、「被告人は性犯罪、残酷な手段による殺人といった事実を隠蔽、被害者の弁護を困難にする目的で殺害した」とも指摘しています。

 警察によると、ウィリー被告は女性に対する犯罪の常習者としています。2009年には強姦と強盗容疑で、11年の刑を言い渡されましたが逃亡し、2015年には女性脅迫の容疑で手配されています。2016年にレイプ、殺人容疑で手配され、バイア州の実家に隠れているところを逮捕されました。

 被害者のデボラさんは、男性による女性への犯罪を告発するグループやデモに参加する運動家でした。