「奴隷」の仮装で母親に非難殺到2018年11月01日 12:55

 地元メディアによると、学校のハロウィンパーティーで自分の息子(9)に奴隷の扮装をさせ、その写真をソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に投稿した母親(29)が、猛烈な批判を浴びています。騒ぎはネット上だけに止まらず、検察と警察が捜査に乗り出すまでになりました。

 リオ・グランデ・ド・ノルテ州の州都ナタル市内にある中級クラスからやや上位の子どもが通う私立学校でハロウィンパーティーが催され、参加する自分の息子に母親は奴隷の仮装をさせ、しかも母親はSNSに息子の扮装写真を投稿しました。この写真を目にした様々な人が「差別主義者」と非難の声を浴びせ、写真は後に削除されました。

 写真は、肌の色を黒褐色に着色した男児が白い布を腰と頭に巻き、首と両手首を鎖で繋ぎ、右足首に鎖を巻き付けて立っている姿でした。別角度から写された写真では、鞭で打たれてできたような大きな「ミミズ腫れ」が背中にありました。「ミミズ腫れ」が仮装なのか、特殊メイクなのか、本物の傷なのか、それは分かりません。

 母親が29日に写真を投稿した当初は、「パーフェクト」「すごい創造性」などと「仮装」を賞賛するコメントが寄せられ、何十人もの閲覧者から「いいね」と評価されました。

 その後、雰囲気ががらりと変わり、別の閲覧者らが写真の非難を始め、母親は写真をSNS上から削除、「誰かを傷付けるつもりはなかった。したことを後悔している。心の底から皆さんにお詫びする」とする謝罪文を投稿しました。

 30日付メディアによると、同州の検察当局は児童保護の観点から捜査に着手し、文民警察も明確な説明を母親に求めています。