ボルソナロ政権に左派「反ファシスト」が対抗2018年11月02日 15:56

 ジャイル・ボルソナロ下院議員(社会自由党)が次期大統領に選出されてから2日後の30日、反ボルソナロの左派系勢力が次期大統領への対抗姿勢を強く打ち出してきました。国内メディアが報じています。

 サンパウロ市内中心部で30日夜、左派系政治団体「Frente Povo Sem Medo」(恐れない国民戦線)、「Movimento dos Trabalhadores Sem Teto」(住居なし労働者運動)、「União Nacional dos Estudantes」(全国学生連合会)といった反ボルソナロ団体が大規模な「反ファシスト」デモ行進を行いました。参加者は「いかなる権利も奪われない」「ファシズムを恐れない」「独裁は二度と必要無い」などと書かれたプラカードを掲げ、市内のメインストリート大通りなどを行進し、示威行為の自由、表現の自由、民主的価値観の維持などを訴えました。

 デモ行進は混乱もなく平和裏に終りましたが、デモ参加者の大半が解散した後、行進の終点となった広場付近に解散せずにとどまっていた一部のデモ参加者に軍警察が、非致死性手榴弾を使用し混乱になりました。

 サンパウロ州公共保安局によると、この混乱時に携帯電話を盗んだ容疑で2人、銀行店舗を破壊した容疑で5人が逮捕されました。銀行を破壊して拘束された5人のうち4人は未成年者だったため、フンダサン・カーザ(日本の少年院に相当)へ身柄を送られました。