黒人・褐色人が大学教授に占める割合は16%2018年11月26日 11:23

 国内メディアによると、アニジオ・テイシェイラ国家教育研究院が全国高等教育実態調査のデータを発表しました。それによると、2017年の黒人・褐色人が公立・私立大学の教授に占める割合は16%でした。

 17年に公立および私立大学で教鞭をとっていた教授の数は39万2036人で、そのうち黒人または褐色人と自己申告した教員は6万2239人となっています。白人は約20万8000人で大半を占め、全体の29.4%は肌の色または人種を申告していません。

 大学教授全体の中で黒人および褐色人が占める割合は、10年には11.5%でした。その後増加傾向が続いているものの、依然として低い割合にとどまっています。

 修士号を有する大学教授の数は、10年の8万5655人から17年には11万5869人に増え、そのうち黒人および褐色人が占める割合は、10年の20%から17年は23%へ3%増加しました。

 博士号を有する教授の絶対数は同期間に5万3006人から10万354人へ増加し、黒人および褐色人が占める割合は11.4%から17.6%へ増加しています。

 データによると、公立大学の教授は77%が白人だと自己申告している私立大学よりも、人種的な格差がわずかに低くなっています。報道では、「黒人および褐色人が人口の多数を占めているにもかかわらず、教授に占める割合が人口比に達するには長い年月がかかる」と、専門家の見方を紹介しています。