路上カーニバルの人気高まる2019年03月04日 10:46

 1日から、ブラジル全域で「カーニバル」が始まりました。日本人の多くはカーニバルというと「エスコーラ・デ・サンバ」と呼ばれる大規模なサンバチームが趣向を凝らした山車や衣装で華やかなパレード合戦を繰り広げるる「リオのカーニバル」を思い浮かべると思います。しかしあれは、リオ市とサンパウロ市の「サンボードロモ」と呼ばれるサンバパレード会場で行われる「見せるカーニバル」です。

 カーニバルはブラジル全域の街でも趣向を凝らしたパレードが繰り広げられます。それらはリオ市やサンパウロ市で行われるサンバパレードと違い、路上で行われるため路上カーニバルと呼ばれ、最近は大きな盛り上がりを見せています。

 路上カーニバルは、「ブロッコ」と呼ばれる複数のグループによって主導され、多くのブロッコは音響設備を備えたトラックを中心に繰り広げます。トラックの上には歌い手やバンドが乗り、大音量で音楽をまき散らしながら街中を進みます。音楽のジャンルはジャズやサンバ、ロック、ポップス、テクノ、セルタネージョ、アシェーなど様々で、サンバだけではありません。それに思い思いの仮装をした市民らがビールやウォッカなどを片手にトラックの周囲に群がり、踊ったり叫んだりしながら街中を練り歩くのです。

 サンパウロ市では、路上カーニバルは何時行っても良いわけではありません。カーニバル開幕1週間前の週末とカーニバル本番期間中、カーニバル閉幕後の週末に限られ、各ブロッコはパレードのコースや実施時間を市当局へ届け出る必要があります。