日本含む4カ国 ブラジル査証免除2019年03月20日 12:33

 国内メディアによると、ブラジル政府は18日付の連邦官報で、ブラジルを訪れるカナダ、米国、オーストラリア、日本の人々が義務付けられているブラジル入国査証(ビザ)の取得を免除するとする大統領令を告知しました。

 査証免除の対象となるのはブラジルに居住する目的ではない、観光、商用、スポーツ・文化活動のために一時的にブラジルに滞在するカナダ人、米国人、豪州人、日本人で、2019年6月17日から査証なしで90日間ブラジル国内にとどまることができ、12カ月間の合計が180日を超えない範囲で滞在許可期間を延長することができます。

 現在、これら4カ国の人々は「電子査証システム」によってブラジルの査証を取得しています。これはオンラインで査証の申請および発給を行うシステムで、通常の手続きでは40日かかる申請から発給までの所要日数がわずか3日に短縮されています。

 ブラジル観光省によると、この電子査証システムの採用で、4カ国市民の査証発給数は35.2%も増加しました。ブラジル政府はこうした政策で、同国を訪れる外国人旅行者の数を22年までに、現在の年間660万人から年間1200万人に倍増させたいとしています。

 今回のブラジル政府による査証免除措置はあくまでも「一方通行」といわれるもので、ブラジル人がカナダ、米国、豪州、日本を訪れる際には、これまでと同様にその国が定める査証を取得する必要があります。