ブラジルより劣る日本の検察2017年09月16日 17:37

 やっぱり、と思う記事が出ました。共同通信社の「リオ、東京五輪誘致をブラジル検察が買収と結論」という記事です。日本でもフランス検察の調べとして、不正疑惑が報じられたことがありました。どうしたことか日本では、この件は深く追求されることなく沙汰止みになり、五輪施設建設費の削減問題にすり替えられてしまいました。ワイロで誘致した汚れた東京五輪は放置されたのです。

 ところが東京五輪に先行したリオ五輪の誘致も、東京と同じく買収で誘致していたのです。以下に、ブラジルメディアの報道を引用する形でリオ五輪買収容疑を報じているブログ「ブラジル最新情報」を紹介します。

 「ブラジルのメディアによると、連邦警察と連邦検察庁は5日、リオデジャネイロ五輪の開催誘致で国際オリンピック委員会(IOC)委員を買収した疑いで捜査を開始し、早朝からリオ市内のブラジル五輪委員会とカルロス・アルトゥール・ヌズマン同会長の自宅を捜索、書類やパソコンを押収しました。警察は会長に出頭を求め事情を聞いています。捜査当局は、ヌズマン会長が五輪開催決定に向けIOC委員の買収を仲介したと見ており、会長の出国を禁止、パスポートの提出を求めています」
 「今回の捜査にはフランス検察が協力しています。フランス検察は陸上競技のドーピングを捜査する中で、買収スキームの疑いが浮上したとしています。今年3月にはフランスのル・モンド紙が、2009年10月に16年の五輪開催都市を決める投票が行われる直前、企業家からIOCの2人の委員に間接的に資金が支払われた疑いを報じていました」
 「これを受けブラジル連邦検察庁は、企業家の関連企業を通じて当時のカブラル州知事(昨年11月から勾留中)が投票権を持つIOC委員の息子に200万ドルの賄賂を支払ったという疑いを持ち、捜査を続けてきました」

 以上のようにブラジル検察は、五輪誘致の買収を事実と認定し、告発しています。日本の検察は、森友・加計学園問題でもそうですが、先進国入りもしていないブラジルの検察より数段落ちる能力のようです。