厳しい暑さで海岸に人が溢れる2020年09月28日 10:46

 ブラジルメディアによると、春を迎えた最初の日曜日(27日)、ブラジル全土は記録的な暑さになり、涼を求めるレジャー客がビーチや公園に押しかけ混雑しました。客たちは、社会的距離を無視し、マスク無しで群がっていました。

 暑さはリオデジャネイロとサンパウロで新記録でした。国立気象研究所の調べでは、リオデジャネイロ西地区で最高気温39.2度Cを記録、サンパウロ市内でも街頭温度表示機が40度Cを示していました。サンパウロ州カンピーナス市は38ºCと年間最高の気温になりました。

 人々が詰めかけたリオのイパネマ海岸、レブロン海岸には禁止されている数十のテントが張られ、海に飛び込み、マスク無しでランニングやウォーキングを楽しむ人で溢れました。同地では今も、テントを張ることも、砂浜にとどまることも許可されていず、マスク着用が義務付けられています。また、土曜、日曜、祝日は、海岸沿いに自家用車を駐車することは禁止されており、市役所がトレーラーで移動させていました。

 一方、サンパウロ州サントス市に近いプライアグランデ海岸も、週末は暑さで混雑しました。砂浜を埋めた多くの海水浴客がマスク無しで往来し、マスク売の売り子が「マスクを着用して」と声を大きくしていました。

 サンパウロ州ではマスクの使用が義務付けられており、違反すると 524レアル(約1万円)の罰金が科せられます。気象学者は、サンパウロの激しい暑さは来週も続くと予想しています。