若者9人の死を悼み慰霊祭2019年12月09日 11:21

 地元メディアによると、サンパウロ南部の貧民街で起きた若者9人が死亡し、12人が負傷した事故で、住民と牧師、修道士が8日、犠牲者を悼んで慰霊祭を開きました。慰霊祭は貧民街の通りで行われ、住民、犠牲者の親族らが出席し、宗教関係者が宗派を超えて犠牲者に祈りを捧げました。

 事故に遭遇した関係者は、「あれは事故では無い。警察による意図的に起こされた事件で、数々の疑念がある」と語っています。事故は若者たちのダンス会場に犯罪者が逃げ込み、それを追ってきた軍警が会場になだれ込み、場内は騒然となりました。会場には5000人近くがいたとされており、逃げ惑う参加者たちが倒れ、9人が圧死したとされています。

 サンパウロ州のジョアン・ドリア知事は6日、軍警は同地区の警備を再開する発表し、8日には軍警による警備活動が始まりました。公安当局は、「軍警は、警戒地域では犯罪予防目的で取締り活動を定期的に行っている。市民の現場一帯への出入りの自由は保証するが、セキュリティを強化し、犯罪が起きないよう警戒する」と声明を出しました。