大阪へ向かう大統領予備機でコカイン輸送2019年06月27日 10:33

 26日付伯メディアによると、空軍機を使って麻薬を運んでいたブラジル空軍の軍曹1人が25日、荷物の中にコカインを所持していたとしてスペイン・セビリア空港で現地警察に逮捕されました。

 軍曹が乗務していた空軍機は、28日から大阪で始まった主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に参加するジャイル・ボルソナロ大統領を運ぶ空軍予備機の任務に就いていました。

 ハミルトン・モウラン副大統領はブラジルのメディアに、「(コカインを所持していた)軍人は(訪日する)大統領の公式代表団のメンバーではなかった。彼はスペインに留まる乗員で、大統領搭乗の飛行機がセビリア空港に寄稿した際、手助けするための要員だった」と語りました。同副大統領はさらに、事件はさらに調査する必要があるとした上で、「軍曹は、麻薬の運び屋だったのではないか」と個人的見解を披露しました。

 逮捕された軍曹は、39キログラムのコカインを37個の包みに小分けし所持していました。現地スペイン紙「エル・パイス」は「コカインは衣服の間に隠すなどの偽装さえされていなかった。彼のスーツケースには麻薬しか入っていなかった」と報じました。

 ブラジル国防省はこの事件で、軍事査問委員会の設置を決定しました。ボルソナロ大統領はSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)上で、「軍人は倫理と道徳の面で高潔なことが要求され、軍人の関与が明らかになれば法に則り、厳正に裁かれる」とコメントしています。