ネイマールが性暴力で訴えられる2019年06月05日 10:29

 1日付伯字紙によると、26歳の女性が31日、サンパウロ州文民警察にフランスのサッカークラブ「パリ・サンジェルマン」に所属しブラジル代表のネイマール選手から強制性交等の性暴力を受けたと被害届を出しました。

 女性は、性暴力は今年5月15日、同選手が居住しているフランス・パリ市内のホテルで受けたと主張しています。女性は文民警察に「当時ネイマール選手は酒に酔い、女性が宿泊するホテル内で互いに触れ合っていたところ、ネイマール選手は急に性的関係を強要した」と説明しています。

 女性は、パリへの航空チケット、宿泊はすべてネイマール選手が支払ったと明かし、サンパウロの警察に届けたのは、「性暴力の被害を外国の警察署に届け出るのが怖かった」と話しています。

 今回の件でネイマール選手の父親は「ネイマールと女性がパリで会ったことは認める。2人の関係は同意の上で、ネイマールは恐喝の被害者だ」とメディアに語りました。なお、父親が同選手と女性との関係について何を知っているのか、また、パリのホテルの一室で2人の間に起こったことをすべて把握した上でコメントしているのかは不明です。

ネイマールが反論

 2日付伯字紙によると、ネイマール選手が1日、インスタグラムに約7分間の動画を投稿、「私は強制性交で非難されている。私は驚いた。それを聞き、残念で悲しかった。私のことを知っている人は私の気質と性格を分かっている。私がそのようなことをしないということを知っている。実際はまったく反対だ。私は今、女性との間で交わされた会話、我々の親密な時間のすべてを公開する。それ以上のことは何も起きていない。そのことを証明するため公開する」と述べ、今年3月から当該女性との間でやり取りされたメッセージや女性が写っている写真を公開しました。

 ネイマール選手は現在、14日開幕するサッカーの南米大陸選手権「コパ・アメリカ 2019」のブラジル代表合宿に参加しています。サンパウロ州文民警察は、女性から性暴力の被害届が出されたため、今後、ネイマール選手本人から事情を聴くことになるとし、リオ州文民警察のコンピュータ犯罪制圧局も3日、ネイマール選手が訴えた女性の写真、女性と交わしたメッセージを公開したことに関して同選手に、事情聴取を行う必要があると出頭を要請しました。