偽物オリーブ油の密造工場2019年06月18日 10:41

 12日付伯字紙によれば、サンパウロ州文民警察はサンパウロ市内東部で、偽物のオリーブオイルを密造する工場を発見しました。捜査中に警察は、油と健康に有害な香料を混ぜた何千本ものニセのオリーブオイルを発見したほか、オリーブオイルをビン詰する機械も発見しました。

 調べによると、密造者は植物油と香料、薬品を使ってオリーブを搾った非食用の油「ランパンテ」を混ぜたニセのオリーブオイルを製造していました。偽造オリーブオイルは大量に摂取すると害になります。警察は今回、植物油4万リットル、製品として配送直前の偽物オリーブオイル1万5000リットルを押収しました。

 今回の密造工場の摘発は、警察官が1台のトラックに職務質問を行って発覚しました。トラックを運転していた男は警察に、積荷のオリーブオイルはサンパウロで作られた証言、しかし捜査官が貼られたラベルに「ポルトガル製」であると表示されていることを不審に思い、捜査に着手したものです。

 警察は、ニセのオリーブオイルの流通過程を調べ、すでにサンパウロ州以外へも、偽物オリーブオイルは出荷されているとしています。捜査責任者は「サンパウロ市近郊の大手小売チェーンでも、この商品が販売されているという情報がある」と話しています。