大統領の支持者へのデモ呼びかけに各界で反発2020年02月27日 13:50

 地元メディアによると、ボルソナロ大統領が25日に支持者向けにワッツアップで、議会と司法に反対しデモを呼びかけた件で、26日、最高裁判所や政治家が反発を見せました。

 セルソ・デ・メロ司法相は強い口調で、「非常に深刻で、大統領が憲法秩序の価値を知らない暗い顔を明らかにした。権力の分離の基本的な意味を理解していない」と批判し、ディアス・トォ-リ最高裁長官もまた、「自由で発展した社会には、その誠実さを維持する堅固な制度があった。活発な議会、独立した司法、そして自由な投票なしに民主主義はない。未来を築くためには平和が必要で、調和の取れた共存こそが偉大な国家を築く」と述べました。

 フェルナンド・エンリケ・カルドーソ前大統領も、「呼びかけが事実なら、私たちは非常に深刻な結果を伴う制度的危機に直面している」と、ソーシャルネットワークで批判しました。各政党も一斉に大統領批判の口火を切っています。政治家の1人は「制度的緊張を作り出しても、国の発展には役立たない」と批判しています。

 反発を受けていることに大統領は報道陣に答えることをせず、ハミルトン・モラン副大統領がソーシャルネットワークで「抗議は民主主義の一部であり、大統領は、正常に機能している機関を攻撃してはいない」と述べたのみでした。