感染症専門医が泥棒が家捜し中に死亡2020年02月21日 15:08

 地元メディアによると、サンパウロ市民警察は20日、サンパウロ市内に住む感染症専門医ですでに引退していたムリロ・デ・オリベイラ・ビレラ医師(93歳)宅に3人の泥棒が侵入、泥棒が家捜ししている間に同医師は死亡したと発表しました。

 警察は泥棒が医師宅の正確な住所のメモを持っており、入り口扉を開錠するコピー鍵を持っていたことなどから、医師周辺の人間が手引きした可能性があるとして、捜査を続けています。

 同医師は高齢で、歩くのも不自由なくらい衰弱していました。このため昼夜にわたり介護者が付き添っていました。調べによると、医師は縛られ、猿轡をはめられ、ベッドの上に寝かされ、彼に付き添っていた看護師は椅子に縛られていました。医師は泥棒たちが家捜している17分の間に息を引き取りました。自然死のようで、泥棒たちが殺害した形跡はありませんでした。

 医師は病気で、介護者が付き添い、毎日クリニックに通っていました。医師は航空旅行の典型的な病気の予防と治療を目指す航空宇宙医学の専門家でもありました。