世襲政治家に日本は潰される2017年08月27日 01:04

 世襲企業は三代目が潰す──日本がおかしな方向へねじ曲がり、どのような国になるのかさっぱり分からない。ナゼだろう、と日本の舵取りをしている人たちを見てみたら、ナント二世、三世がぞろぞろである。なにやら封建社会の身分制度が復活したかと見違えそうだ。

 二世、三世が全て悪いとは言わないが、祖父、両親の遺産で政治の舞台に上られては困る。何代か続く日本の総理大臣を見ていると、そのことを痛烈に感じる。祖父、両親の強固な庇護の中で育ち、庶民のことなど何も分かっちゃいないボンボン育ち。中には日本語も満足に読めないような人までいる。わがままな上に怖いもの知らずで、批判されようものなら血相を変え、「この私に刃向かうとはとんでもない」と時と場所もわきまえずに吠えまくる。こういう人が国家権力を握り、やりたい放題の国民無視政治をするのだから、言いたくないがやはり二、三世はとなる。

 こうしたことが起きないよう新聞・テレビ・雑誌のマスコミは権力の監視という大きな役割を担っている。それにも関わらず、権力に逆らっては生き残れないと権力監視を放棄、逆に権力に尻尾を振る有様。これでは日本の舵取り役もやりたい放題になるわけである。この原因の一つは政界を闊歩する、怖いもの知らずの二,三世議員の横行と言えるだろう。

 本来、特別公務員である政治家は国民に奉仕するのが決まりである。一種のボランティアと言ってもいい。ボランティアを世襲でやるなんて、余程奇特な人と言えるだろう。この常識に反して政治家を世襲するのは、このボランティアには余程うまみがあるのだろう。うまみだけを追い求める政治家の横行が、日本が経済大国から脱落し、今や先進国からも仲間はずれにされそうなほどにしてしまった。

 主権者である国民は、自分たちが幸せなるため政治家を養っていることに気づくべきで、その目的に沿わない政治家の首はどんどんすげ替えるべきである。