最高裁判事に共産主義者が就任2023年12月15日 18:24

 ルーラ大統領は14日、第4回全国青年会議で13日に上院で最高裁判事に承認されたフラビオ・ディーノ氏を称賛し、「最高裁に共産党の判事が就任することを喜んでいる」と述べました。ディーノ氏は2015年から2022年までブラジル共産党に所属し、その後はブラジル社会党に入党しています。

 ルーラ大統領は同会議で「今日は幸せな日だ。この国の歴史上初めて、最高裁判所に共産主義の判事、フラビオ・ディーノ氏を迎えることができた」と述べ、同氏の新判事就任を祝しました。

 ディーノ氏はサンルイス生まれの55歳。これまで弁護士、連邦判事、大学教授、下院議員などを歴任し、マラニョン連邦大学で法学の学位を、ペルナンブコ連邦大学で修士号を取得しています。

 ディーノ氏は1994年から2006年まで連邦判事を務め、退官後に2007年から2011年まで連邦下院議員を務めました。2011年から2014年にはジルマ・ルセフ元大統領政権でブラジル国際観光振興庁長官に就任しています。

 ディーノ氏は野党から「共産主義者」と批判されてきました。この批判にルーラ大統領は「イデオロギー的側面を批判するなら、ジャイール・ボルソナロ前大統領が指名したアンドレ・メンドンサ判事は、ひどく福音派的だ」と保守的な思想に触れ、ディーノ氏を擁護しました。

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