<特別編>変貌する日系人の街 ― 2023年07月14日 19:23

 NPOチャレンジブラジルサンパウロ支部から、東洋街(かつての日本人街)の変貌ぶりの報告が入りました。筆者が滞在していた頃の東洋街は挨拶程度のポルトガル語しか話せなくても、日本語を話す1世が多く行き交い、店舗でも日本語を話す店員さんが多く、ある程度の用足はできました。日本人ではない台湾からの移住者でも、バールで会うと「国で日本語を習った」と日本語で話しかけてきたものでした。

 それが今では、老齢化した1世の姿を見かけることはほとんどなく、家族連れでレストランなどに押しかけるのは若者ばかりということです。老1世はコロナの感染を恐れ、家族から外出を規制されているようで、ただでさえ少ない1世の姿が東洋人街から消えてしまいました。

 かつて日本の流行歌「北国の春」をラジカセで響かせながら、東洋街のメーンストリート・ガルボんブエノ通りを流していた花売りのおばさんがいましたが、今ではこのようなことは見たくても見られないようです。

 東洋街のリベルダーデ広場で毎週開催されているファエイラにも、日本人が細工したものを売っていましたが、今では若者が群がる焼きそばに押され、日本的な情緒は薄れてきたとか。漫画やアニメに影響された若者の街が今の日系人街のようです。

 先ごろ終わったフェスティバル・ド・ジャパン(日本まつり)の店舗運営も2,3世が主流で、訪れる人も協力するボランティアも半数が非日系人に変わったとか。高齢1世の出る幕は年々少なくなっています。クチの悪い1世は、「我々1世は過去の遺産でしかない。悪い言葉で言えば、ゴミ同様の扱い」と自嘲気味に語っているとか。

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