モロ元裁判官の大統領選出馬に暗雲2022年04月02日 12:27

 ブラジルのメディアによると、元民主党の指導者らが結成したユニオン・ブラジルの一部が1日、大統領選出馬を狙って同党に入党したセルジオ・モロ元裁判官の所属に異議を申し立てました。同党所属が認められなくなると、モロ氏は大統領選への出馬が不可能になります。

 モロ氏のユニオン入党は元社会自由党の支援で実現したもので、「モロ氏の主張は容認できない」とする反対派が異議を申し立てたものです。反対派は「異議が出された場合、議員は議決権のある幹部(17人)の60%で異議を否決する必要がある」と指摘し、モロ氏所属に反対は9人(53%)いると主張しています。

 上級選挙裁判所は2日までにどこかの党に所属している市民のみが立候補出来るとしており、モロ氏がユニオンを追われると、選挙に立候補できなくなります。追放を叫んでいる人たちは、モロ氏に立候補しないという書面の提出を求めています。