武装した銀行専門強盗団を一斉摘発2021年11月01日 11:27

 ブラジルのメディアによると、憲兵、連邦高速道路警察、特別警察作戦大隊が共同して31日、ミナスジェライス州バルジニャ市で銀行強盗団への一斉摘発を行い、警察を攻撃してきた容疑者25人が射殺しました。警察によると、同犯罪者集団は銀行強盗の専門家グループだったとしています。

 警察は、これまでミナスジェライス州ウベラバ市、サンパウロ州アラサトゥバ市、サンタカタリーナ州クリシウマ市で起きた銀行強盗は、この集団が行った、としています。警察はグループの逮捕が目的でしたが、警察を攻撃してきたため応戦、結果的に25人の容疑者が死亡しました。警察、市民に被害はありませんでした。

 今回の摘発は、強盗団がバルジニャ市にあるブラジル銀行配送センターを攻撃する準備をしているという情報を得て行われました。情報は連邦高速道路警察に「ある集団が銀行を襲撃するかのような動きをしている」というもので、捜査に着手した警察が、これまでの銀行強盗で確認されていた黒く塗られた車両の存在を確認、一連の銀行強盗の一団と確信、憲兵隊と特別警察作戦大隊の応援で摘発を行いました。

 警察は、ギャング団は航空機、大量のガソリン、爆発物を使用する危険な集団で、作戦終了後、26個の武器、2つのアダプター、5,059の弾薬、防弾ヘルメット、さまざまな爆発物、12着の防弾チョッキ、7つの無線通信機、18リットルのガソリン12ガロン、100リットルのディーゼル4ガロン、12台の盗難車を押収しました。

 警察がこの強盗団を一連の銀行強盗の犯人と断定しているのは、これまでの銀行強盗事件で残された遺留品、あるいは目撃情報からで、手口、行動の仕方、計画、車両の特性、戦術的な服や靴、ベスト、使用する武器の口径が今回の押収品と一致していました。