わずか3時間の億万長者2019年01月08日 11:37

 自分の銀行口座の残高がある日突然、想像を絶するとんでもない金額に増えていた──そんな夢のようなことが2018年の年の瀬に起きました。国内メディアによると、ブラジルの大手民間銀行の一つサフラ銀行の口座保有者たちは昨年末、まったく心当たりのない多額の入金に驚かされました。

 多額の入金に驚いた一人、会社経営の女性が昨年12月27日、従業員への支払いをするため会社名義の口座残高を確認したところ、本来は2万レアル(約60万円)ほどであるはずの残高がなんと、1億3000万レアル(約39億円)に増えていました。驚いた女性はサフラ銀行へ電話、「残高が莫大な金額になっている」と伝えたところ、銀行は「複数の口座保有者で同様のトラブルが起きている」と説明しました。

 ブラジル南部パラナ州の州都、クリチバ市近郊の街で商売する男性の口座にも同日、まったく身に覚えのない7700万レアル(約23億1000万円)が入金されていました。銀行はこの事態が起きた3時間後に男性の口座から金を引き上げましたが、銀行はその際、男性の口座に元々預金されていた金まで引きあげてしまったそうです。

 男性は「仕入れ先に支払うために口座に入れてあった細かいお金まで口座から無くしてしまい、私の口座をマイナスにした」と説明し、「年末の宝くじの当選者よりも大きなお金を手にして、私は3時間の間、億万長者だった」とあきれ顔でした。

 これらの誤入金について、サフラ銀行は何の説明、お詫びもしていません。