偉大な女性実業家が天寿を全う: ブラジル望遠

　ブラジルのメディアによると、大手のギフト・ストア『マガジン・ルイザ』の創設者で、「ルイーザおばさん」として知られるルイザ・トラハノ・ドナートさんが12日、サンパウロ・フランカの自宅で死亡しました。享年97歳で、死因は老衰でした。

　1957年、31歳のときに夫とともに「ア・クリスタレイラ」という店を購入し、後にブラジル最大の小売チェーンの 1 つに育て上げました。

同グループは昨年第3四半期までで148億レアルを売上げ、4年間に21％成長しています。彼女には子どもがいなかったため、現在、事業は姪のルイザ・ヘレナ・トラハノさんが引き継いでいます。

　 ルイザ・トラハノさんは仕事に対してエネルギッシュに取り組み、商品の梱包から荷降ろしまで労を厭いませんでした。顧客のニーズ、好みをよく理解しており、従業員採用に当たっては白人、黒人、貧乏、金持ち、美人、醜いなどは選考の対象にしませんでした。

　そして接客に当たっては客の姿形にとらわれることなく、どんな客であろうと丁寧に応対し、常に誠実で正直であれと指示していたと言われます。