ブラジル望遠

　ブラジルメディアによると、サンパウロ連邦警察は28日、ペトロブラスが輸入した航空ガソリンが汚染されている疑いで調査を開始しました。調査には民間航空局、国立石油局も加わり、ブラジル国内の航空燃料を調査します。調査項目は燃料タンク、ポンプ、ホースとインジェクターの損傷と漏れ、小型航空機の漏れなどです。

　この調査は連邦公共省の要請で開始されたもので、パイロットは問題のガソリンが引き起こしたと思われる燃料タンクの損傷と漏れを報告しています。ペトロブラスは、輸入された航空ガソリンの供給を「予防的に」中断することを決定しました。

　ペトロブラスは燃料成分の組成に若干の変化を確認しましたが、これが飛行機に損傷を与えた原因であるかどうかは不明でとしています。ブラジルのパイロットおよび航空機所有者協会によると、国内の民間または教育用エアタクシーに使用されている約12,000のピストンエンジン航空機が問題の燃料を使用しています。

　連邦警察は、この燃料に異物が混入し汚染されたと見ており、この燃料を使用すれば事故に繋がる可能性が強いだけに、汚染原因の解明を急いでいます。