ブラジル望遠

　ブラジルメディア22日付によると、世界トップクラスの総合科学誌「ネイチャー」誌に、クロロキンとヒドロキシクロロキン（抗マラリア薬）に関する研究論文が掲載され、新型コロナウイルスによる感染症には効果がない、と明言しています。

　論文では、「抗マラリア薬はコロナウイルスに感染したサルに効果がなく、実験室でウイルスに感染させた肺細胞にもクロロキンの効果はなかった」と指摘しています。

　ブラジル感染症学会は、ヒドロキシクロロキンは新型コロナウイルスには効果がなく、治療に使用すべきではないとしており、「研究データを見ても、病気の治療と予防の両方に効果的でないことを示唆している」と明らかにしています。

　ボルソナロ大統領はマラリア薬を有効と発言し、実際にコロナに感染してからもその薬剤の使用を公言していました。