ブラジル望遠

　ブラジルのメディアによると、ハダジ財務大臣は26日、グローボ ニュースのインタビューに、自動車価格の引き下げは「長期的ではなく、短期（3カ月から4カ月の間）のものだ」と述べ、引き下げ期間には自動車工場の閉鎖圧力が和らぐとの見通しをしました。

　連邦政府は、大衆車の販売価格を最大10.96％引き下げることを目的に減税を行います。減税は、販売価格が120,000レアルまでの車両に適用される予定です。ハダジ財務相は「今後、ブラジルの金利は低下すると考えており、自動車購入のための融資を再開することになると思う」と語りました。同財務相は、必要な予算は80億ドル未満と予想しています。

　ブラジルでは30車種以上が12万レアルに値上がりしていますが、政府の施策でこれが安くなる可能性が出ています。財務相は同政策の実施期間は秋までと指摘しています。また、同大臣は、政府は8月からより効率的で低公害の自動車に焦点を当てたエコロジー移行策を開始する、との見通しを語りました。