ブラジル・ブリヂストンが600人のリストラ発表: ブラジル望遠

　ブラジルのメディアによると、日本のタイヤメーカー・ブリヂストンは8日、サンパウロ郊外のABCパウリスタにあるサント・アンドレ工場で600人の従業員をリストラし、乗用車用タイヤの生産を終了するとを発表しました。同工場の従業員は3400人から2800人に減少します。同社は、今年末までにリストラを完了する予定です。

　ブリヂストンはサント・アンドレ工場の縮小で、乗用車および小型トラック用タイヤの生産をバイア州カマサリにある工場に集約、同工場の生産力を増強するとしています。ブリヂストンは今回の変更について、「会社の競争力を確保し、資源の最適な配分を決定するための措置」と述べています。

　自動車産業の多いABCパウリスタは、約25万5千人の自動車産業従事者がいいます。しかし、最近は不景気で各自動車会社も工場閉鎖や移転でリストラを実施しており、自動車産業従業員の減少が続いています。

　2019年にはサン・ベルナルド・ド・カンポ（サンパウロ州）のフォード工場が閉鎖され、600人の従業員が解雇されました。昨年4月には、トヨタが同じサン・ベルナルドの工場を閉鎖し、2023年11月までにサンパウロ州の他の工場に生産を移すと発表しました。昨年9月には、メルセデス・ベンツも3,600人の労働者の解雇を発表しています。