21年間も墓地で暮らす女性2024年07月03日 18:34

 ブラジル北東部のセアラ州に21年間cに住んでいる女性がいます。ブラジルのメディアによると、住んでいるのはマリア・トリンダーデ・ダ・シルバさん(64歳)で、セアラ州内陸部イグアツのサウダーデ墓地の家に住んでいます。

 3 か月前に墓掘り人だった夫が亡くなり、今では一人暮らし。収入の道が途絶え、経済的に困窮していると訴えています。マリアさんは現在、近くに住んでいる人々からの寄付で暮らしています。

 マリアさんは夫の死亡年金を受け取ろうとしましたが、夫が拠出者であることを示すことが出来ず、受け取れませんでした。彼女は敷地内に放置され捨てられた数匹の猫や犬の世話をしながら暮らしています。

 マリアさんは「住み始めた当初、魂が私の足を引っ張りに来るのではないかと想像しました。しかし、そんなことは決して起こりませんでしたし、私に取り憑くようなものもありません。私は夜いつでも墓地を歩いていますが、本当に暗いです。でも、私は死んだ人は怖くない、生きている人が怖いのです」と説明しました。

 マリアさんが困ったのは墓地からやってくる昆虫やカニグモなどで、アレルギー体質の彼女はそのために病気になったこともあるそうです。そのために一時その家を離れたこともありましたが、「夫が生活している家ですし、戻ってきました。今では虫にも慣れました」と話しています。